現在の上昇相場が反転する要因は?

現在の上昇相場が反転する要因は?

現在、金融緩和の効果で株高と円安が進行しています。現在の相場は中身の無いものなので、そのうち化けの皮が剥がれる時が来ると思うのですが、いつどのような兆候が現れるのか?…ということを考えてみたいと思います。


現状の株価上昇と円安は、リスクオンとなったことによる投機マネーの流入によるものです。株価上昇の要因が、世界的需要の拡大からの日本企業の輸出増とか、日本の領土(領海)から原油が出てきたとであれば良いのですが、そうではありません。
現在の状況は、今までと根幹は変わらない一時的な上昇相場と考えた方が良さそうです。一時的という期間は、1年かもしれませんし3年かもしれませんが、そこに意味はあまりありません。
おいらが問題視しているのは、期間ではなくて根幹の原因が改められるかということです。本当の上昇相場の原因として相応しいのは、財政赤字の解消、新しい産業の創出、エネルギー革新ということです。これが為されない内はどんな上昇相場も、長続きはしないと考えています。(所詮、投機マネーの見せかけの相場といえるでしょう。)


さて、相場急落の原因ということに話を戻しますと、その原因はやはり、財政赤字ということになります。財政赤字が表面化する事象は、もちろん国債の未達、またはそれに近い事象(長期金利の急上昇、生活必需品価格の急上昇など)ということになるのでしょう。
特に日本国債の未達に関しては以前からいろいろと言われていました。投資先の無い銀行や生保が日本国債を買い支えることにより問題が表面化されずに維持されてきましたが、それもそろそろ限界がくるでしょう。
そして、このような現象はもしかしたらアメリカ、もしくはユーロ圏からか発信されるかもしれません。なにせ、欧米も日本と同じ状況ですから…。
どこか?と考えると、きっかけはユーロ圏かもしれませんが、やはり米国と予想しています。まず、日本は対外債務は無いので外国からとやかく言われることはありません。日本国債がデフォルトしても世界的な影響は少ないといえます。(本当は大問題ですが、ここでは欧米と比較した意見として…。)


今回の急激な相場の裏で、米国債を買い支えている動きがあるとは言いませんが、今回の株価上昇の演出の背後には何かの思惑がありそうです。そろそろ誰かが米国債を買い支えるということに関して限界が来ているような気がします。それが今回の相場上昇と関連があるとすれば、この相場が急落する時はひどいものになるでしょう。米国債を買い支えるということは円安容認ということです。ここまでの急激な円安を容認するところまで米国が追い込まれているとしたら…。
死線をさまよっている米国が、このような急激な相場変動を繰り返し、少しずつお金をアジアから資金を搾取しヨロヨロと復活するのか、どこかで破たんするのか…。


現在、金価格は下落していますが、国内価格は円安要因である程度相殺されている感じになっています。もし、今回の株価上昇相場で金価格が下落するとすればある程度の金の現物を購入するチャンスと考えています。すでに必要な現物を確保している人は、じっくりさらなる下落を待ってもいいかもしれません。ここで貴金属の現物の役割が終わったということはありません。これからは貴金属の現物保有ということが、本当に必要な時期に入っていくのだと確信しています。

今日の相場
USD/JPY 102.22
EUR/JPY 131.59
金(国内小売)  4834円/g
白金(国内小売) 5209円/g
前回のコメント同様、押し目で株とクロス円を買いたいと思っていますが、現在はスクエアです。今は仕事の都合で相場はあまり参加していません。とりあえず、相場に焦りは禁物です。焦ってポジションをとってもよい結果にはなりません。大局をじっくり判断して、押し目を待って相場に参加すべきと思っています。どうせ無理に今回の上昇相場に乗らなくても来るべき時は来ると思いますし…。
もちろん投機で相場に臨むというのはまた別の話になります。おいらも、短期(1年以内程度)では株とクロス円のロングでトレードするつもりです。一攫千金を狙うなら次なる下落でショートというのもありでしょう。
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