東京電力が政府管理下に置かれるかを検証してみる

東京電力が政府管理下に置かれるかを検証してみる
おいらは東電の株を購入したのですが、今後どうなるのかを一応検証してみたいと思います。
まずは、個人的な意見ですが、東電などの政官癒着企業などサッサと潰して、保有資産をすべて吐き出させ、賠償に充てればよいと思っています。さらに、各電力会社は順次原発を縮小し、自然エネルギー発電を拡大すべきでしょう。
多くの人も、このように考えていると思うのですが…。
さて、ここからは見方を投資の視点に変えてみます。まずおいらの希望である「東電を潰して保有資産を吐き出して賠償に充てる」…ということは実際おこりえるのでしょうか?
残念ながら、実現は難しいと言えるでしょう。
東電は政府からの資金を得て現状を乗り切るはずです。何故かというと、政府の意向がそうだからです。日本航空の時は、政府も日航も財務状況を改善するのが急務で、赤字体質である以上、リストラに焦点が置かれていたと言えます。
一方、東電の場合はというと、政府も税金をあまり投入するわけにもいかず、東電に今後の債務を払い続けて欲しいわけです。東電を破産させると、政府が債務を引き受けざるを得なくなります。無理に破綻させれば、賠償における債務も国に押し付けて、そのうち何食わぬ顔で復活するのも目に見えています。
とりあえず、この永久黒字会社という強みは思った以上に大きいと言えます。そこに群がる輩も当然、一筋縄ではいかない人達なわけです。政府官僚の上層部に、経済界(特に銀行などの金融関係)の上層部などが甘い蜜を吸っているわけで、日本航空の場合とは明らかに背景が違うと言えます。
さすがに、東電の賠償額は2兆円にものぼるとの試算もありますので、日本航空のように政府管理下に置かれる可能性も確かに否定できません。
東電が政府管理下に置かれるかどうかのポイントは、政府の意向がどうなのか?また、東電が賠償に対する債務を支払えるか?…というより、東電に群がる既得権益の亡者たちを、抑え込めるかどうかなのでしょう。おいらは、そこが難しいと考えています。だから株が紙くずになる可能性は低いのではないかと思っています。140円台をつけたところが、その境界だったのではないでしょうか。

今日の相場
USD/JPY 79.14
EUR/JPY 111.76
金(国内小売)  4265円/g
白金(国内小売) 4809円/g
急激な円高が進行しましたが、現在は少し落ち着いています。今回の動きをみても、大局は米国の信用不安に対する円高相場といえます。今後も円高はさらに進行すると考えています。目先では多少円安に戻しそうな展開になっていますが、どうせまた株価の下落とともに為替も円高に推移て行くでしょう。
おいらは、ブログを始めてから一貫して株価と為替の下落とコモディティーの上昇を主張していますが、今後も相場はそのように動くと考えています。
その中で、貴金属地金の現物保有こそ有効な資産保全につながると確信しています。
ちなみに今日は、短期のポジション取りは控えておきます。…というか、ギャンブル相場に乗るより「休むも相場」というところでしょうか。こんな相場に無理に付き合う必要はなさそうです。
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