米国債の今後/フグの卵巣の糠漬け

米国債の今後
久しぶりのブログ更新となります。ブログの更新をさぼっている間にもいろいろなことがありました。前回の記事では、米雇用統計の後リスク選好になって、その後米国債の暴落から円高に逆戻りと書きました。現在、米国債が格下げになり、円高方向に推移していますが、おいらのイメージとは若干異なります。
期間的には、もう少し円安方向に進むと思っていましたが、あっけなく円高方向に転換した感があります。おいらは格付け会社の発表などは、かなりのバイアス(または圧力)がかかっていると考えているので、今回の米国債の格下げについてはある意味、相場を操作しようとしている見えない力の意思表示と考えています。
要は、米国は自国の通貨安を、何としても継続しなければならないという意思表示と感じられるわけです。現に対円、対ユーロともに米ドルに対して通貨高になってきています。
(…とは言っても、何度か相場が逆に振れることもあるでしょう。その時に個人投資家損切りさせられるので注意が必要です。ただ米ドル安にポジションを取ればいいというものではありません。)
さて、米国債の格下げがありましたが、このような米国債の信用不安は、今後さらに進行していくものと思われます。当ブログでも何度も記事にしているとおり、サブプライムショックで生じた巨額の不良債権は、実質何も処理できていないのが現状です。
民間の巨額の借金が、米国政府に移っただけの話で、米国政府はその財政赤字の処理が全くできていないのです。米雇用統計も改善してきているとはいえ、10%付近ということには変わりません。0.1%とか0.2%改善したからといっても、大局には全く影響はしないでしょう。
米国債は、このような理由で格下げとなったのですが、これは米国政府の望むところということを忘れてはいけません。世界金融を動かしているのは米国なのですら、米国が通貨安にしたいと言えば、その方向に動く公算が非常に高いわけです。
米国は、この巨額の借金を自国通貨安で乗り切ろうとしているのは明白です。なので、米国債が暴落して、米国財政赤字が圧縮されるまで、円高が進むと思うわけです。
この時、ドサクサに紛れて戦争などが起こらないことを祈るばかりです。なにせ米国のもう一つの力(輸出品)は軍事力ですから。
イラク進行の大義名分は、フセイン政権が大量破壊兵器保有しているというものでした。しかし、そのようなものは出てきていません。あれだけの戦争を行ったのに、責任が追及されることもありません。日本も給油するために後方支援という形で参加しました。
フセイン政権が良いというわけではないのでしょうが、大義はどうなったのでしょうか?油田の利権獲得のために、戦争を起こしたと言われても仕方がありません。
…話がそれてしまったので、元に戻しますと、米国債はやはり暴落する運命でしょう。米国債の暴落(ハードランディング)という形を取りたくないので、米政府は自国通貨安政策で乗り切ろうと(ソフトランディング)しているだけです。イメージは違うでしょうが、根本的には同じことです。
今日の相場
USD/JPY 81.64
EUR/JPY 119.78
金(国内小売)  4186円/g
白金(国内小売) 5086円/g
USD/JPYは、目先80.00を割っていく展開ではなく、多少はもみ合う展開になると考えています。80円台半ばまでの上昇も捨てきれませんが、とにかくおいらはロングはリスクが大きいと思いますので、あくまでショートに徹したいと思います。どうせ米ドルは下落する運命でしょう。押し目売りで臨みます。
貴金属はもみ合いながらも上昇していくと思われます。
ただし、何度も記事にしているとおり、米国債の暴落などが起これば、相場はレパトリエーションで一時的に大きく逆に触れますので、注意が必要です。時期的には、今年の年末か来年初旬あたり(遅くても来年いっぱい?)を予想しています。
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フグの卵巣の糠漬け
去年能登の方に旅行に行ったときに、輪島の朝市に行きました。その時にフグの卵巣の糠漬けが売っていましたので、とりあえず一番大きいものを購入しました。テレビなどでは見て知っていたのですが、実物を見るのは初めてでした。
今年になって食べてみたところ、カラスミほど上品ではないのですが、酒の肴には最高の逸品でした。塩味が濃いのですが、チビチビ食べながら呑むには丁度よいしょっぱさです。
御存知のとおり、フグの卵巣には猛毒のテトラトキシンが含まれています。これが、2年間塩漬けや糠漬けにされる間に解毒されるのですが、科学的には解毒のサイクルは解明されていません。お茶漬けなども美味しいとされていますが、おいらはカマンベールチーズと一緒に食べてみました。