無国籍通貨「金」の実力

無国籍通貨「金」の実力

ギリシャがEUとIMFに正式に資金支援を要請してから、NYコメックスの先物価格は1150ドルを突破し、直後から金ETF(上場投信)の最大銘柄である「SPDRゴールド・シェア(NYアーカ取引所他に上昇。以下、GLD)」には、まとまった資金流入が認められました。
ポイントは、中期的観点から資金を金に移す動き見られた点にあります。金ETFには結果的に4月最終週だけで約19トン残高が増加し、過去最高更新が連日続くことになりました。これまで金ETFを組み込んだことのなかった欧米の年金基金などの買いが入っているとみられます。
ETFの増勢は5月に入りさらに加速しています。5月11日までの7営業日で合計33トンの増加となっており、増加が目立った4月1カ月の合計29トンを上回る状況となっています。
この背景には、今回の支援策の先行きへの不安があります。最大7500億ユーロの財源は、ユーロ加盟16カ国に割り振られ、ドイツが最大負担国になります。だが、ポルトガル、スペイン、イタリアという渦中の国々も拠出を迫られ、さらなる負担がのしかかります。財源は新規の債券発行という見通しも伝えられています。
さらに決定的なのは、ECBが国債市場からの買い取りを決めたことです。一連の流れの中で投資家のソブリン・リスクへの懸念は現実のものとなり、ドル、ユーロという選択が、ドルもユーロも「通貨(ペーパー・カレンシー)」というくくりの中で「無国籍通貨」ゴールドへの意識が高まっています。(ロイター)

金価格が高値を更新しています。現在リアルタイムの金価格は多少調整していますが、国内小売りは今週中にも4000/gを上抜ける勢いです。XAU/USDも1240の高値を付けています。
以前から記事にしていますが、通貨の信用リスクが高まっている今、無国籍通貨で信用リスクの無い金こそ現在のニーズにあっているのです。
今日の相場
USD/JPY 92.86
EUR/JPY 116.86
金(国内小売)  3928円/g
白金(国内小売) 5552円/g
金先物が多少調整しているようなので、先物で買い増しました。
EUR/USDを売ろうと思っていたのですが、押し目という押し目もないので、現在スクエアです。19日までは、ユーロ安と円高で良さそうです。
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