デフレ脱却は難しい

デフレ脱却は難しい
今年の課題といえば、やはりデフレ脱却が焦点となります。
日本経済の需給ギャップは35兆円といわれていますが、当然これは供給過剰なデフレギャップという事になります。企業はこれに対して生産や在庫調整を行ってきました。生産性を低下させたり、在庫を処分するという事は企業がデフレに合わせた調整を行なっているという事です。
企業の生産性が低下すると、やはり人員を削減せざるを得ません。すでに派遣切りなどが社会問題になっていますが、この程度で解決するとも思えません。正社員でも解雇されかねない状態は続きますし、少なくとも給料は下げられる方向に動くと思われます。昇給や昇格の基準が、あからさまに厳しくなったと感じている人もいるのではないでしょうか?若い人材の昇格や、新規採用見送った半面、現場の仕事もままならない(高齢な)上司が高給を取っていたり、生活残業をしている場合もあるでしょう。
年金問題にしても雇用環境にしても、若い世代にしわ寄せがきているようです。また、現場では中堅の職員が苦労している所も多いのではないでしょうか?退職希望者を募ってみても、できる職員ほどさっさと新天地(または独立)を求めて退職していきますが、能力のない職員ほどしがみついてしまいます。人員削減も会社にとっては難しい問題なのでしょう。
少し、愚痴っぽくなってきましたので話を戻しますが、雇用環境の悪化はこれからが本番と考えています。
昨年度末での大卒の就職内定率は約62%で、16万人がフリーターになるとの試算もありますし、去年は1年間の非自発的離職は前年比57万人増の148万人となっています。このようなデフレ下では、住宅ローンを組むにもリスクが大きいし、消費も活発化しません。
一方政府がバラまいたお金は、個人では預貯金かもしくは生活資金にまわり、個人消費は伸びませんし、企業に投入(もしくは減税)した資金も価格競争に消えてしまいます。今はまだ実感のない人も多いのでしょうが、今年は間違いなくデフレを実感する人が増えてくると思います。
ちなみに、定職についていて解雇される可能性が低い人と、年金生活者にとってはデフレは天国でしょう。ただし、年金生活者はインフレに転換したら一転して地獄が待っています。多少の貯蓄や物への投資も必要でしょう。
結局は中国をはじめとする新興国の成長に牽引してもらうしかないのでしょうが、それで企業の収益が上がっても、個人消費は活発化しないと思います。政府に対する信用不安があるからかとも思いますが、それ以外にも何かが足りないような気がします。
とにかく、今回のデフレはこれからが本番ではないかと思っています。
今日の相場
USD/JPY 92.40
EUR/JPY 132.72
金(国内小売)  3490円/g
白金(国内小売) 4798円/g
USD/JPYロングは92.00でストップロスがついた後、91.23で反転して現在は92円台半ばとなっています。これからロングを取るのも悔しいので、少し様子を見ようかと思っています。現在のポジションは、金ミニロングとTRY/JPYロングとNZD/TRYショートです。こちらは今のところ、当初のイメージ通りの動きをしています。一度押し目があれば、プラチナを買ってみようと思っています。
とりあえず現状は、多少のリスク資産を取る(円キャリー、米ドルキャリーなど)という流れで良いとみています。
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