米国債は暴落に向かっている

米国債は暴落に向かっている
8日行われた米30年債の入札が不調なことにより、米国長期金利は徐々に上昇しています。入札状況は以下の通りとなっています。
応札倍率は2.37倍で、過去1年間に行われた5回のリオープン平均の2.49倍を下回っています。外国中銀など間接入札者の比率は34%で、過去5回のリオープン平均の32%をかろうじて超えたものの、6月以降の入札平均である約48%には届いていません。落札利回りは発行前取引で示された水準を上回っています。
入札結果は、以下の通りです。
最高落札利回り4.009%、平均落札利回り3.930%、最低落札利回り3.825%
落札総額12,000,006,700(USD)、応札総額28,440,982,700、競争入札11,981,124,000、非競争入札18,882,700、NY連銀地区落札93,846,100、プライマリーディーラー応札20,657,000,000、プライマリーディーラー落札6,825,259,000、直接入札者応札1,510,000,000、直接入札者落札1,022,000,000、間接入札者応札6,255,100,000、間接入札者落札4,133,865,000
発行日2009年10月15日、償還日2039年08月15日
米国は、市場で発生した不良債権を一手に引き受け、更に巨額の財政出動を続けています。当然このような処置をしなければデフレは深刻な状況となり、失業者であふれることになります。しかし、ただでさえ双子の赤字で苦しむ米政府が、この状況をいつまで続けることができるのでしょうか?今現在、「景気の最悪期は脱した。」などと言って景気の底打ち感を装っていますが、まだ米国内に内在するデフレ要因は全く解決されていません。改善できなければ、いずれマーケットからの報復を受けることになります。
今となってはファニーメイやフレディーマック、シティーAIGなどの問題が起きた時点での不良債権が、無くなったような感じがしますが、政府に借金が移行しただけで何も解決していません。更に今後、財政を健全化させることなど夢のまた夢の話なので、どうしても米国債は暴落しなければ収まりがつかない状況になっていくのでしょう。マーケットを長時間騙すことはできないので、いずれ近い将来に化けの皮が剥がれていくことになりそうです。
さて、もしそうなると、各論的な問題を先送りしたエネルギーが、国債の暴落という一点に集中することになりますので、米ドルは更なる暴落をすることになるかもしれません。市場関係者の意見の中には年内85円くらいは円高が進むという見方もありますが、おいらは1〜3年スパンでは場合によっては米ドル通貨の切り下げ(更なる円高)までを想定しています。
このような状況が顕在化していく中、やはり資金は実物資産に流れると想定されます。原油なども、そのものの価格の高騰に加えて、米ドルの他国通貨に対しての下落を加味すれば、200ドル以上の暴騰があってもおかしくありません。小麦や、コーンなどの価格もじり高になると思います。そして、やはり一番頼りになるのが、金地金の現物保有という事になるのではないでしょうか。
壮大なババ抜きをしている中、最後に米国債というババを掴まされるのは誰なのでしょうか。ちなみに、誰しも何処かで多少なりとも握っているはずですが、おいらは…結構握っています。…はははっっ(T_T)
今日の相場
USD/JPY 89.79
EUR/JPY 132.22
金(国内小売)  3209円/g
白金(国内小売) 4141円/g
ここ2〜3日仕事や台風やら何やらで忙しくて、相場と全く向き合っていませんでした。とりあえずUSD/JPYは、ようやくそれなりの調整買いが入ったようです。ここからはテクニカル的には押し目でロングというのが良いのかもしれません。8月から大きな戻しもなく下落してきましたので、ここら辺で92〜93円程度の調整があってもおかしくないように見えます。
しかしながら、大局は円高なので、トレードとしては目先のロングを押し目と考え、その後再開するであろう円高を狙いたいと思います。円安に推移したとしても、何処で失速するか分からないので、とりあえず90円台(ストップは50pips程度)でショートエントリー。ストップが付いたら様子を見つつ91円台で同じくショートエントリー。またストップが付けば同じく92円台でエントリー。93円台くらいまではねちっこくやってみようかと思っています。
USD/JPYは損切りとなりましたが、貴金属に関しては、プラチナで利喰いすることができました。貴金属は現在スクエアなのですが、多少の押し目が入れば強気で買い増したいと思います。逆に動いて含み損が大きくなれば、それはそれで望むところなので、現物でも買いに行ってきます。
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