実物資産保有の重要性

実物資産保有の重要性
現在株価の急落が止まり、上昇しているように見えますが、これは、各国政府が行った巨額の財政出動(巨額な公的資金の投入)による効果といえます。これを機に雇用が回復し、個人消費も伸びるのかというと、やはり難しいと思われます。巨額の財政出動という麻酔がきれれば、景気も下落圧力が高まってくるでしょう。しつこく財政出動をすれば、そのうち通貨は暴落するでしょうし、しなければ経済の自律回復は難しいという状態です。
このようなデフレスパイラルの中で、住宅ローン担保証券や商業不動産担保ローン債券の破綻が懸念されています。家計でもクレジットローンや自動車ローンの破綻が懸念されており、さらにモノラインも危ないのです。これらのローンはサブプライムと同様、証券化されてデリバティブに組み込まれています。
金融デリバティブ商品の総額は７京円規模となっており、とてもまともな状態とはいえません。金融デリバティブ市場が崩壊すれば年金や保険も破綻し、政府も財政破綻し、国債や通貨価値が暴落することになります。
ここまで来ると、鉱物資源やエネルギー資源などのコモディティーを保有する以外に逃げ道はなさそうです。ありとあらゆるペーパー資産やデジタル資産は、著しく棄損すると思われますので、やはり、実物資産である貴金属の現物や土地を保有することが重要といえます。
今日の相場
USD/JPY 92.76
EUR/JPY 132.94
金(国内小売)　 3159円/g
白金(国内小売) 4057円/g
国際収支は、7月経常収支1兆2656億円の黒字(予想1兆4526億円の黒字)、7月貿易収支4373億円の黒字(予想4902億円の黒字)となりました。日経平均は小幅続伸でスタートし、現在は小幅安となっています。中国上海総合株価指数は反落してスタートしたため、円高に推移しています。先日とったショートポジションはマイナスからプラスとなりましたので、逆指値93.50として保有しています。材料不足なので、このまま株価につられ徐々に下げていくと思っています。
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