懲りない米金融機関

懲りない米金融機関
ストレステストで政府から、資本は十分であると評価されたゴールドマンサックスなどは、すでに公的資金の返済を望んでいます。また、ストレステストにより、資本が十分ではないと評価されたバンクオブアメリカなども、なるべく早く公的資金を返済したいようです。各金融機関は、早く財務状況を改善して、健全な状況に戻したいということでしょうか?…というより、政府からの公的資金が投入されていれば、当然経営に対する監視はきびしくなるので、早くこれを返済して以前のように自由に運用したいのでしょう。要は早く金融デリバティブで、儲けたいというのが本音だと思います。現に融資後、大手金融機関の決算でも、運用での収益の占める割合が高くなっています。
もともと公的資金が投入される目的は、資金繰りに困った企業に対する融資が滞らないようにするためだったはずです。今回の金融危機の発端が、ずさんな管理体制の金融商品の崩壊から始まったというのに、性懲りも無く同じことを繰り返しているようです。将来性のある企業にじっくり融資するとかいうことなど、何処吹く風といった感じです。高レバレッジなどの投機を控え(本来は規制をかけるべき)、まじめな融資に力を入れて欲しいものです。
未だ解決してない問題は山ほどあります。モノライン各社などもこれから問題が表面化してくるでしょうし、不動産バブルもまだ膿を出し切っていません。しかも、米政府も巨額の財政出動で首が回らなくなっていて、それは今後の債券市場に、国債の暴落(金利の上昇)という形で表面化してくるはずです。(現にトリプル安になってきています)
目先のことしか考えられない金儲け主義体質が改善できないわけですから、米金融機関も再度お灸をすえられることになりそうです。
今日の相場
USD/JPY 95.37
EUR/JPY 133.21
金    3089円/g
プラチナ 3782円/g
今日はUSD/JPYが上昇に転じてきたので95円後半までの戻りを想定して、朝方にポジションを一旦すべてクローズしました。夕方から夜にかけてもう一度相場を確認しようと思っています。米ドルは、円以外の通貨に対しては弱含んでいますが、多少気にかかることがあります。それは、近頃豪ドルがプチバブルの様相を呈してきているのではないかということです。一旦はUSD/JPYと他のクロス円は乖離傾向にあったかと思われたのですが、次にもしUSD/JPYが93円台くらいに下落すればAUD/JPYなどのクロス円はかなりの暴落になるのではないかと思います。昨日AUD/USD、CAD/USDなどを決算したのも、このような嫌な予感がしたからです。とにかく、ごく目先のこととして豪ドルのプチバブル崩壊に注意して、ストップを忘れずにトレードをしたいと思っています。
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