ストレステスト(健全性審査)延期

ストレステスト(健全性審査)延期
米大手銀行19行を対象としたストレステストは延期され、7日午後に公表される見通しです。もともと、まともな決算により審査されたとなれば、もはやリスク回避は不可能なところまで追い込まれているのではないかと思います。何とか「健全である」という結果をひねり出したいところなのでしょうが、実際債務超過になっているわけでしょうから、見せ掛けの数字を駆使して、資産の現状を覆い隠す必要があるのでしょう。ここら辺のやり取りがまとまらず、延期になったのではないでしょうか？
決算発表との違いは、リスクに対する解決策を用意し、そのシュミレーションがリスクを回避できるかどうかを判断するということなのでしょうが、時価会計を放り投げたとなっては、そのシュミレーションの信憑性にも疑問符がたってしまいます。いつまで問題が先送りされるのでしょうか？
とりあえず、市場では19行合計で総額15兆円以上の追加増資が必要になるとの見方が浮上しているようです。

ストレステストとは、金融市場での不測の事態が生じた場合に備えて、ポートフォリオの損失の程度や損失の回避策をあらかじめシミュレーションしておくリスク管理手法です。ストレステストでは、一般に発生確率が低いと考えられるリスクシナリオをいくつか用意すると共に、ヒストリカルデータから異常な環境下のものを抽出し、その発生確率や変動パターンを当該シナリオに当てはめて、現在のポジションが抱える潜在的なリスク量を計測し、不測の事態に備えるというものです。

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