政府発行紙幣

政府発行紙幣
政府紙幣の発行についてのニュースが報じられているようです。永久国債政府紙幣をそろそろ発行するかもしれないと思っていましたのであまり驚いてはいません。もともと紙幣(お札)と違って、貨幣(コイン)は政府発行貨幣ですし…。確かにデフレ脱却という観点から見れば政府紙幣の発行は有効かと思われます。
しかし、劇薬ですね。
適度な所でインフレを調節するなんてことは、かなり困難ではないかと思います。大体、相場を見ても分かるように、物価や為替などはオーバーシュートするものです。(昨年のガソリン価格の高騰など。)物価だけが極端に上昇した反面、景気は回復せず給料は増えませんでした…ということにならなければいいのですが。現在は、ペーパーマネーを刷りすぎているというのに、さらに過剰な資金を市場に供給しようとするとどうなるのか?インフレ、円安が極端に進んでしまう可能性もあります。
テレビでは、「徐々に資金を市場に供給して適度なところ(金利3%程度)で止めればいい。」と言っていました。そんなのは机上の理論なのではないでしょうか?こういうインフレ圧力のエネルギーは蓄積するだけ蓄積し、一気にダムが決壊するような動きをしかねないのです。最近の為替でも同じように円キャリーのポジションが一気に崩れ去りました。今にも決壊しそうなダムに、発破をかけるようなことにならなければいいのですが…
とりあえず永久国債政府紙幣が発行される可能性は低いと思いますが、このようなことがテレビで取り上げられるようになったということは、政府も背水の陣ということでしょう。もちろん政府発行紙幣を市場にばらまけば金価格を含めた物価は間違いなく上昇すると思われます。
ちなみに現在使用しているお札は正式には日本銀行券といって、日本銀行の信用力(国の信用力)により保障されたものです。政府発行紙幣は、政府がこの日本銀行券と同じものを作ってしまえ!という少し強引なやり方です。もちろん無からお金が湧いてくるわけですから、国債発行と違い借金にはなりません。ただし、通貨としての信用力は下がるということになります、お金の価値は下がり相対的に物価が上昇するということです。
今日の相場
金    2873円/g
プラチナ 3197円/g
USD/JPYはフィボナッチで87.00から95.00の値幅でとると61.8%戻しの92.00付近で抵抗しているようです。このまま上値を押さえられそうですが、92円を明確に上抜ければ95円まで戻すかもしれません。EUR/JPYは2/5に116.00でショート参戦しようと思っていたのですが、条約できなかったためオーダーキャンセルしといてよかったです。
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