国民金融資産の搾取

国民金融資産の搾取
まだ、先の話になるとは思いますが、いつかは日本の財政赤字を処理しなければなりません。
まず、日本政府が税収だけで借金を返す場合を考えてみました。債務は約900兆円となっていますが、日本の単年度の税収は約40兆円なので、いかに巨額であるかが解ります。また、税収に対して日本の単年度の予算は90兆円に膨れ上がっています。税収より予算の方が大きいので、借金は増える一方なわけです。つまり、現状の税収だけで借金を返済していくということは、不可能といえます。
では、どのようにしてこの財政赤字を返済するのでしょうか?
まず考えられるのは増税でしょう。税金のかけ方もいろいろありますが、ここは各世代に平等な消費税に着目してみます。10年間で900兆円の借金を、消費税の上乗せ分で返済するとして何%程度の増税が必要か考えてみます。1年で90兆円分の消費税を上乗せするわけですが、消費税1%で約2.5兆円の税収が見込めますので、36%を現状の5%に上乗せした41%となります。41%の消費税を10年間我慢すれば、借金を返す目処がたってくると思われます。さすがに41%はきつそうなので、返済期間を40年くらいに延ばせば、消費税は14%となります。…ということで、消費税を10%アップの15%にして40年間我慢すれば、借金を返済する目処位は立つかもしれないということになります。
(金利増税後の消費動向、少子化問題などは無視していますので、かなり甘い評価となっていますが…)
富裕税や資産税を課税すると、預貯金から引き出してタンス預金したり、金や外貨に交換して逃れる可能性があります。資産を補足するのが、大変なので現実的に難しいかもしれません。完全に補足するには、預金封鎖と同時に新円切り替えなどを行い、ある金額以上(例えば10億円以上とか)の資産に課税すると宣言したうえで、外貨や金などの取引に規制をかけなければなりません。…やはり難しそうです。
また、インフレにしてお金の価値を減額すれば、事実上政府の借金も目減りします。インフレに誘導するには、紙幣や政府発行通貨を市中にバラ撒くという方法があります。ただし、インフレの度合いを調整するのが難そうですし、下手をすればハイパーインフレスタグフレーションになてしまいます。
まとめますと、消費税が最終的に15%くらいになった上、物価が上昇する一方、景気は回復せず給料は据え置きか減額…という感じでしょうか?
これを回避するために政府は財政出動し、景気の底上げを頑張っていますが、これが頓挫すれば、国民の金融資産をあからさまに搾取し始めると思われます。
今日の相場
USD/JPY 91.06
EUR/JPY 125.14
金(国内小売)  3427円/g
白金(国内小売) 5004円/g
米商務省が12日に発表した2月の小売売上高は前月比0.3%増と、前月の0.1%増から伸びが拡大しました。これによりUSD/JPYは円安に推移しています。やはり92円までの上昇余地はありそうです。先日からの記事の通りショートでナンピンしようと思っていますが、無理をせず92円前後でのエントリーを考えています。さすがに92円では上値を抑えられるのではないかと思っています。
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