今年最後のまとめ

今年最後のまとめ
明日は仕事納めです。きっとまともな時間に帰宅はできないと思いますので、今年のブログはこれで締めたいと思います。最後に、来年の相場見通しを書いておきます。
現在、米国の金融危機は抜本的な解決が為されないまま、次なる2番底に向けてエネルギーを蓄えているといえます。CDO(債務担保証券)、RMBS(住宅ローン担保証券)、CMBS(商業不動産担保証券)など、これら金融工学を駆使したデリバティブ商品は、今後棄損していく可能性が非常に高く、已む無く政府が救済していくことになると思われます。さらに、米国政府や各州の財務状況も最悪の状態と言えます。現在はデフレ克服のため米国のみならず、先進国も財政出動を余儀なくされている状況ですが、これで経済が回復するかというとそれも困難かと思われます。
米国政府は、財政出動でお金を使い、金融機関や企業や連邦住宅抵当公社などの救済でお金を使い、そのたびに赤字国債を発行し、FRBに引き受けさせるという事を続けていくと予想されます。過去の歴史を振り返ると、何の裏付けのない紙幣を大量発行し続けると、必ず貨幣価値の暴落を招いてきました。米国の軍事力や基軸通貨としての地位を考えると、米国がデフォルトするという事は考えにくいのですが、金融デリバティブが非常に危い状況であることも確かです。総額7京円という金融デリバティブが崩壊したらただでは済みません。
これをふまえて相場を考えると、やはり米ドルは暴落するのではないかと予想しています。しかし、それはすぐではなく、何かのきっかけで不動産バブルなどが崩壊した時でしょう。それまでは、景気が回復したように株価も上がり、USD/JPYも円安に推移することもあると思います。特に来年はどちらかというと円安で株価も上昇するのではないかと予想しています。当然、大きな下落をこなしながらという事になると思いますが…。
米ドルの暴落はいつか起こると思いますが、その起点がいつになるかはその都度判断しなければなりません。そこを逃さないように経済を注視していくことが、今年と同じく来年も重要ではないかと考えています。
もし、再度金融危機が起こると他通貨での米ドル高、円の独歩高という事になり、そこから米ドル安に転換していくと予想しています。金価格も急騰の前に再度下落するでしょう。ただし、金価格の下落はそこそこで下げ止まり、早晩反転して上昇すると予想しています。このようなことが起こる前に、保険として多少の金の現物を保有することが重要と考えています。金相場で儲けようと思うなら、流動性の高い商品先物が良いと思います。
…という事で、来年も世界経済は混迷を極めることになりそうですが、しっかり相場について行こうと思っています。
それでは、当ブログに遊びに来ていただいた皆様、ありがとうございました。(コメントでは勉強もさせていただき、本当に感謝しています。)
皆様の迎える新年が良い年になりますよう、お祈りしています。
今日の相場
USD/JPY 91.53
EUR/JPY 131.82
金(国内小売)  3455円/g
白金(国内小売) 4671円/g
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