トルコリラ建て債券について

トルコリラ建て債券について
今回は、トルコリラ建て債券について多少詳しく説明しておきます。

http://www.hs-sec.co.jp/bond/foreign/bond_secondary/spread.htm?label=TRY_20171121&bond=secoudary&vis=BO_b#TRY

下の方にスクロールするとトルコリラ(TRY)の買い付けスプレッドと売却スプレッドの金額が表記されています。
トルコリラを仮に1トルコリラを50円としましょう。(正確には47円位)
まず取引金額が20万トルコリラ未満とありますが、日本円にして20万×50円なので1000万円未満の取引ということになります。
表には20万トルコリラ未満(日本円にして1000万円未満)のトルコリラの買い付けスプレッドが1.8円とあります。ということは1トルコリラが50円とすれば48.2円で買って下さいという事です。
すなわち、ここで3.6%のマージンを証券会社に支払うことになります。
さらに買った債券は売って日本円に戻さなければなりません。その時にかかる費用が売却スプレッドとなります。表には一律0.8円とあります。
仮に為替が動かなければ、1.6%のマージンを売却時に証券会社に支払うことになります。
すなわち買い付け時に3.6%、売却時に1.6%で概ね合計5.2%のマージンを取られるという事です。さらにその横に利払い償還時スプレッドというものがありますが、これが0.5円ということはおそらく1.0%位は上乗せで引かれるということでしょう。(利払い償還時スプレッドは詳しくは調べていません。)
となると6.2%の手数料を証券会社に払っていることになります。
金利ですがリスクも大きいです。トルコリラの投資はハイリスクハイリターンです。リスクをとって高金利のリターンを狙っていたはずなのに、リターンの内、証券会社が6.2%のリターンを取るというのはおかしな話です。当然為替リスクは個人投資家がすべて背負うことになります。
仮に、100万トルコリラ以上(1トルコリラが50円とすれば5000万円以上)の高額取引なら3.2%の手数料で済みます。


多少訂正します。トルコリラMMF金利は8%ではなく6.5%/年程度です。トルコリラMMFの運用は3年なので大雑把に1年分はスワップで証券会社に持って行かれますが、2年分は6.5%/年の金利が得られます。(税引き前、かつ為替変動を考慮しない。)


…という事なのでFXでトルコリラを取引した方が手数料などを考慮すれば格段にお得という事になります。例えばSBI証券トルコリラの売買スプレッドは0.1円(10銭)です。1トルコリラが50円として、50万円トルコリラを買いたいとすれば1000円(0.2%)の手数料で済みます。

今日の相場
USD/JPY 102.07
EUR/JPY 138.72
金(国内小売)  4712円/g
白金(国内小売) 5346円/g

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